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ヌコミシュラヌ

Author:ヌコミシュラヌ
三ツ星ヌコミシュラヌへようこそ。
ここは世の中の様々なものをアップする部屋だよ。

色々なところからネタを持って来るけど、身内で楽しむ為にやってるのでそこはご勘弁を。

まぁ、お茶でも飲みながらまったりと見てってください。

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三ツ星ヌコミシュラヌ
世の中の面白いものを収集・紹介するブログ
【百物語】 第四話 「都市伝説―悪夢―」
私は電車の後ろから3番目の席に座りました。
辺りには生温かい空気が流れていて、
本当に夢なのかと疑うくらいリアルな臨場感がありました。


「出発します~」とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。
これから何が起こるのだろうと私は不安と期待でドキドキしていました。
電車はホームを出るとすぐにトンネルに入りました。
紫色っぽい灯りがトンネル内を怪しく照らしていました。


私は思いました。
「このトンネルの景色は子供の頃遊園地で乗ったスリラーカーの景色だ」
この電車はお猿さん電車だということに気がついた。


その時、再びアナウンスが流れた。


「次は活けづくり~活けづくりです」


活けづくり・・・?魚の?
などと考えていると、突然後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。


振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに、
四人のボロキレのようなものを纏った小人が群がっていました。


よく見ると男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りを包み、耳が痛くなるほど男が悲鳴を上げ続けていました。
男の体は次々と内臓が取り出され、血まみれの臓器が散らばっています。


私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、
彼女はすぐ後ろで大騒ぎしているのに
黙って前を向いたまま気にも止めていない様子でした。
私は流石に想像を超える展開に驚き、本当にこれは夢なのかと思い始め、
怖ろしくなりつつももう少し様子を見てから目を覚まそうと思いました。




気がつくと一番後ろの男はいなくなっていました。
しかし赤黒い血と肉の塊のようなものは残っていました。
後ろの女性は相変わらず無表情に一点を見つめていました。


「次はえぐり出し~えぐり出しです」


とアナウンスが流れました。


すると今度は2人の小人が現れ、
ギザギザスプーンの様な物で女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、
私のすぐ後ろで鼓膜が破れるくらい大きな声で悲鳴を上げました。


目から眼球が飛び出しています。
血と汗の匂いがたまりません。
私は恐ろしくなり、震えながら前を向き、体をかがめていました。


ここらが潮時だと思いました。
順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。
私は夢から覚めようとしましたが、
自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、
それを確認してからその場から逃げる事にしました。


「次は挽き肉~挽き肉です」とアナウンスが流れました。
最悪です。どうなるか、容易に想像が出来たので神経を集中させ、
夢から覚めようとしました。
『夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ』
いつもはこう強く念じることで成功します。


急に「ウィーン」という機会の音が聞こえてきました。
今度は小人が私の膝に変な機会みたいな物を近づけてきました。
多分私をミンチにする道具だと思うと恐ろしくなり、
目を固くつぶり、一層強く一生懸命念じました。


「ウィーン」という音がだんだんと大きくなってきて、
顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間静かになりました。


なんとか悪夢から抜け出すことが出来ました。
全身汗でビショビショになっていて、目からは涙が流れていました。
私は寝床から台所に向かい、水を大量に飲んだところで、
やっお落ち着きました。


恐ろしくリアルだったけど、所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。




この話は友人何人かに話しましたが、皆面白がるだけでした。
やはり所詮は夢だからです。


それから4年過ぎ、大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れてバイトに勤しんでいました。






そしてある晩・・・。


「次はえぐり出し~えぐり出しです」
あの場面からでした。
私は『あっ、あの夢だ』とすぐに思い出しました。
すると前回と全く同じで、2人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。


ヤバイと思い、
『夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ』とすぐに念じ始めました。


しかし中々目が覚めません。


『夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ』


「次は挽き肉~挽き肉です」


いよいよヤバくなってきました。
「ウィーン」という音が近づいてきます。


『夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ!!』






ふっと静かになりました。
どうやら何とか逃げられたと思い、目を開けようとした瞬間


「また逃げるんですか。。次に来たときは最後ですよ?」


とあのアナウンスの声がハッキリと聞こえました。
目を開けると、私の部屋でした。


それから現在まであの夢は見ていませんが、
次に見たときにはきっと死ぬと覚悟しています。


あの夢の中で挽き肉になって死ぬのか、
死んだ後、あの電車に乗せられて挽き肉になるのか。



最後に聞いたあのアナウンスは、恐らく現実に戻ってから聞こえたものです。


私がいった何をしたというのでしょうか?

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